フェイスブックのCOO(最高執行責任者)、シェリル・サンドバーグの格言集のような記事だ。興奮した。
"ヤフーのCEO(最高経営責任者)となったマリッサ・メイヤーと同じく、グーグル出身女性リーダーの双璧" 。

日経ビジネスオンライン: シェリル・サンドバーグの覚悟とデータ業界での女性の躍進 話題の著書『Lean In』は新・階級闘争にあらず

日経BPの筆者によると、女性が「社会的に成功」することが、男性では好感度をプラスする方向に働くのに対し、女性ではマイナスに働いてしまうといったアメリカでの実験結果がある。女性起業家のケーススタディにもとづき、起業家の名前を男性名にした場合と女性名にした場合で、回答者の評価が全く異なるというのだ。回答者は女性、男性の両方。コロンビア大学大学院とニューヨーク大学で。

女性が社会的に進出することは、日本だけでなく、アメリカでも毛嫌いされている模様。まぁ、アメリカがミソジニー国家というのはよくいわれるけど。

筆者は提案している。
「フェミニスト」のレッテルを貼られることは避けながら、「自分のエゴのために権利を主張するのではなく、他人やより大きな目的のためにやっていると考える」ことも効果的であると。
そう考えると同時に、そのように伝えていくことも私は重要だと思う。

ただ、考えるより伝えるより何より、実際問題、他人やより大きな目的のために、女性が互いに助け合っている場面というのも多く見かけるのではないだろうか。
だからこそ、公的サービスと民間サービスの隙間を埋める「ソーシャル・ビジネス」は、女性が行う方が「向いている」と考える人も多いのだと思う。 ※生物学的な女性が十把一絡げに「向いている」かどうかは別として。

主婦業に携わる女性であれば、生協だったり、母親同士の子どもの預け合いだったり。こうしたつながり力で、お金を生産するしくみを創っていくことはできないのだろうか。(現在のところ、生協やパル、ヤクルトなどの訪問販売コミュニティや、アムウェイ、ニュースキンなどといったいわゆる「ネットワーク・ビジネス」が、そこにとって替わる2大勢力となっているようにみえる。)

 「女性の社会進出」という現象は、これまでずっと、「階級闘争」的な文脈で語られることが多すぎた。資本家=男性がすべてを独占しているので、労働者=女性はそれを奪う権利がある、という対立構造で、女性に対して融和的な立場の人も、「ちょっと許して入れてやれ」的な感覚でモノを言っていることが多かったと思う。

・・・ 男はモーレツ社員、女は専業主婦という組み合わせが最適だった時代は、日本でも既に遠い。今やモーレツ社員は「社畜」と言い換えられ、そういう人は定年後に家庭で「粗大ごみ」扱いされてしまう。男性だって早く家に帰って家族と過ごしたいと思う人は多い。


そしてそして、「イノベーションの源泉はダイバーシティ」であることも、ちゃんと書いてあった。
そう。私が目指したい社会は、まさにここ。背中を押された思いがした。

現在の先進国が推進すべき知識産業の最先端において、イノベーションの源泉は「ダイバーシティー」であると思う。異質の背景や考え方がぶつかり、刺激し、取り入れることで、新しい技術や考え方が出てくるので、そのためには人種や年齢、そして性別の違ういろいろな人が混在していることが望ましい。


『Lean In』、読んでみよう。